◆サプライチェーン・セキュリティ対策
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カナナスキス・サミットにおける合意事項
2002/07/03

カナナスキス・サミットにおいてG8メンバーは、テロ対策として、コンテナー、海上貨物、陸運貨物及び旅客運送のセキュリティ改善措置を取るため、下記プランに合意しました。

外務省のホームページに合意内容「交通保安に関するG8協調行動」が掲載されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/summit/kananaskis02/g8_koutsu.html

下記は6月27日付けJournal of Commerce紙の記事の要約です。

1.コンテナ関連
 ①
ハイリスク・コンテナを確認、検査し、輸送の一貫性・統一性(Integrity)を確保するため、コンテナセ・キュリティのグローバルレジーム向上のため共同して進める。
 ②
2005年までに、電子通関報告(Reporting)のための共通標準を実施すること、また非G8諸国も同じ標準を採用するよう世界税関機関(WCO:World Customs Organization)と協力する。
 ③
サプライチェーンを輸送されるコンテナの情報を電子化し、出来るだけ早期に事前報告することを要件とする。

2.海運セキュリティについて
 ①
国際海事機構(IMO:International Maritime Organization)での検討を通じて、
  • 2004年12月までに、船舶の自動識別システム(Automatic Identification Systemson Certain Ships) 、を導入する、
  • 2004年7月までに船舶セキュリティプランとセキュリティ担当船員の乗船を義務つける、
 ②
2004年7月までに、
  • 港湾セキュリティプランの義務化を要件とすること、
  • 国際港湾の評価

3.航空セキュリティについて
 ①
来年4月までに、旅客機のフライトデッキ・ドア強化のスタンダード実施を含めた措置
 ②
ICAOでの検討を通じて、航空セキュリティ監査の義務化を実施する

4.その他
G8メンバーの中で、ロシアは、船舶自動識別装置の装備と港湾セキュリティプラン・評価について支持を表明したものの、技術的な実行可能性を理由として、完全実施を2006年まで遅らせると表明。

以上


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