1.シンガポール(9月20日付け米国関税局HP、当組合香港事務所情報)
- シンガポールが、米国との協定に署名し、正式にCSI参加港となった。アジアで初のCSIへの正式な参加港となった。
2.マレーシア(当組合香港事務所情報)
- 23日、マレーシアもCSI参加の意向にあることを明らかにした。現在、マレーシア発の海運貨物はシンガポール経由が義務付けられている。米側との合意が成立すれば、クラン港、タンジュンプルパス港(PTP)、バタワース港がCSI参加対象港となる予定。
3.香港(9月23日付け米国関税局HP、Journal of Commerce紙、香港NewsNetAsia紙)
香港がCSIへの参加宣言署に署名した。香港のCSI参加プロジェクトは来月中旬からパイロットプロジェクトが開始され、どのような影響が生じるか評価されることになっている。香港の日本語現地情報紙・NNA(News Net Asia)によると、米小売大手企業や欧州の大手飲料メーカー、日本からは商船三井(香港)も参加するという。ただし船会社や荷主などの間では、CSIは貨物取扱業務の効率性に多大に影響を与えるとして反発する声が根強いとのこと。また23日付けJournal of Commerce紙によると、Raymond Wong Hung-Chiu氏(Hong Kong Commissioner of Customs and exercise)は、CSIを実施する前にセキュリティと港湾の効率性及び競争力に与える影響を検討し、港湾の全体的な効率性について妥協することはないと語っている。
他方、米国関税局ロバート・ボナー長官は、3週間の予定でアジア各国を訪問しており、日本との協議(東京、名古屋、神戸、横浜港のCSI参加)後、中国を訪問し上海、シンセン港の参加について協議する予定になっていると言われている。
なお、未確認であるが、台湾もCSIへの参加を決定したと言われている。
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