1.カナダ、2004年から船舶24時間ルール実施を発表
4月4日(金)、カナダ政府Elinor Caplan歳入大臣(Minister of National Revenue)は、2004年4月までに海上貨物に係わる24時間事前申告ルールを実施すると発表した。貨物積込前にマニフェスト情報を電子申告するもので、米国が既に実施している海上コンテナ24時間ルールと同趣旨のもの。
カナダ関税・歳入庁(Canada Customs and Revenue Agency)のホームページ(下記URL)を参照されたい。
http://www.ccra-adrc.gc.ca/newsroom/releases/2003/apr/cargo-e.html
2.米国関税庁、24時間ルールのエンフォースメントの次のフェーズ
(4月8日付けAmerican Shipperから)
4月4日(金)に開催されたCOAC(Treasury Advisory Committee on Commercial Operations)において、ボナー長官は、24時間ルールのエンフォースメント運用を5月から次のステップに進めることを発表した。海上コンテナ貨物の24時間ルールは、2月2日からエンフォースメント発動を伴う本格実施に入ったが、エンフォースメントの対象を「貨物の説明」に限定していた。すなわち、貨物について「FAK:Freight of All Kinds」あるいは「STC:Said to Contain」などで説明されていた場合にはエンフォースメントを発動するという運用であった。この運用を5月から以下の通り拡張するものである。
①5月4日から、確実に24時間前までにマニフェスト情報が申告されていなければ罰則の対象とする。
②5月14日から、荷受人名(Consignee)を記述していない場合、「to Order of Shipper」、「freight remaining on board」などの記述を行なった場合には不十分な荷受人説明として不利に扱う(「Do not Load」命令を出す)。
3.C-TPAT参加者に対する立入り検査の実施
(4月8日付けAmerican Shipperから)
国家安全保障省(DHS)では、C-TPAT参加企業15社について、同プログラムに定められているサプライチェーン・セキュリティ・ガイドラインを遵守しているとの証明を発行する見込み。5月には別の15社を訪問し遵守状況について検査する予定で、秋までには100社程度検査を実施する意向。ただし、香港及びアジア地域への検査訪問はSARSを懸念して遅れる模様。
以上