Federal Register/Vol. 70, No. 20/Tuesday, February 1, 2005/Notices 5199-5120
ACE:ACE輸入者アカウント及びブローカー・アカウント設定に係わるC-TPAT要件の削除(Automated Commercial Environment(ACE):Elimination of C-TPAT Requirement To Establish ACE Importer and Broker Accounts)
1.概要
米国国土安全保障省税関国境保護局(CBP)は、2月1日付け官報Federal Registerで、現在開発中の電子通関申告システムACEへの接続要件からC-TPAT参加者要件を除外すると公示(General Notice)し、即日発効しました。すなわち、C-TPAT参加者でなくともACEに接続できる、あるいはACEのテスト参加申請をすることができるようになりました。この目的は、ACEへの参加を促進し、関税の月次一括納税(Periodic
Monthly Statement)等のACE利用から得られるベネフィットの広範な利用促進を図ることにあります。ただし、C-TPAT参加者が外されることになったとしても、C-TPATプログラムに対するCBPの取組みが縮小するものではなく、輸入検査の減少等のC-TPAT参加ベネフィットの提供は続けられるとのことです。
なお、ACEキャリア・アカウント申請手続きについては、C-TAPT参加者が要件になったことはありません。
2.これまでの経緯
(1)2002年5月1日:Federal Register 67 FR 21800で以下を発表。
①
国家税関自動化計画(NCAP:National Customs Automation Program)に基づくACEの第一フェーズの公示(General Notice)。ACEの初期試験(Initial Test)のために40の輸入者アカウントを選別する計画。
②
テスト期間中にテスト参加者を追加すること。
③
初期テスト参加の条件:
- 2002年6月1日までにテスト参加申請されること。
- テスト参加申請に必要なもの:輸入者名、個別輸入者番号、C-TPAT参加者であることを証明する書類、インターネット接続が可能であることを証する書類。
(2)2002年6月18日:Federal Register 67 FR 41572で以下を発表。
①
テスト参加申請期間を8月1日まで延長。
②
8月1日以降に申請された場合であっても申請は受理されるが、ウェイティング・リストに入れられる。
(3)2004年2月4日:Federal Register 69 FR 5362で以下を発表。
①
輸入プロセスのACEを利用した完全電子化に向けた新たなステップ、すなわち月次一括納税(Periodic Monthly Payment)プロセス実施のためのテスト。
②
同テスト参加者は、ACEポータルから業務データ(Operational Data)へアクセスし、税関と電子的にやり取りし、関税の月次一括納税を行うなどのベネフィットを受けることができる。
③
テスト参加希望のブローカーは、申請に際しCBPに以下の書類を提出する。(ACEブローカー・アカウントの設定)
- 既にテスト参加している輸入者(上記40社)から指定されたブローカーであることを証する書類。
- ブローカー名、個別ID番号、C-TPAT参加者であること証する書類、インターネット接続が可能であることを証する書類。
- ACH(Automated Clearing House)クレディットあるはACHデビットを通じて月次関税支払いが可能であることを証する書類。
- ABI(Automated Broker Interface)を通じて引取申告/納税申告(entry/entry summary)できることを証する書類。
(4)2004年2月4日:Federal Register 69 FR 5360で以下を発表。
①
電子トラック・マニフェスト(electronic truck manifest)参加のためのトラック運送者アカウント設定のための手続きプロセスを発表。トラック・キャリア・アカウント設定の手続き要件としてC-TPATは要求されなくなった。
(5)2004年9月 日:Federal Register 69 FR 54302で以下を発表。
①
輸入者およびその指定されたブローカーに対して、なおACEアカウントを申請することができる(すなわち申請は締め切られていない)旨を通知。
以上