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港湾の深夜早朝利用の推進に向けた社会実験の開始
2008/12/10

港湾の深夜早朝利用の推進に向けた社会実験の開始

日本機械輸出組合
部会・貿易業務グループ


 経済のグローバル化が進展するなかで、企業競争力強化のためにも、コンテナ物流の重要性は、ますます高まってきています。こうしたなかで、関係官庁および7経済団体(注)が一体となり、貿易手続きの円滑化に向けた「貿易手続改革プログラム(改訂版)」を策定し、今年度から段階的に実施に向けて動いているところです。
 当組合を含む民間団体からは、港湾の深夜早朝利用の実現や内航海運・鉄道によるフィーダー輸送の充実を要望の一つとして国にあげてまいりましたが、今般、国土交通省港湾局がコンテナ物流の総合的集中改革プログラムとしてこれらの実現に向け取り組むことになりました。
 国土交通省ではこうしたモデル事業の開始に先立ち、12月1日から神戸港PC18において、夜間早朝利用の社会実験を開始したとのご案内がありましたので、以下のとおり皆さまにご紹介いたします。

(注)
関係官庁: 内閣官房 国土交通省 財務省 経済産業省
経済団体: (社)日本経済団体連合、 (社)日本自動車工業会、(社)日本貿易会、(社)電子情報技術産業協会、(社)日本船主協会、 (社)日本物流団体連合会、日本機械輸出組合



平成20年12月
国土交通省 港湾局

神戸港での夜間早朝利用の社会実験の開始について

 平素より港湾行政にご理解とご協力を賜りまして、誠にありがとうございます。
 さて、経済のグローバル化が進展するなかで、企業競争力強化のためにも、コンテナ物流の重要性は、ますます高まってきております。こうしたなかで、関係官庁および7経済団体が一体となり、貿易手続きの円滑化に向けた「貿易手続改革プログラム(改訂版)」を策定し、今年度から実施に向けて取組みを進めているところです。とくに国土交通省港湾局におきましては、貴組合を含む経済団体の皆様より、港湾の深夜早朝利用の推進や内航海運・鉄道によるフィーダー輸送の充実を期待されていることから、来年度よりコンテナ物流の総合的集中改革プログラムとして3年間のモデル事業を実施し、これらの実現に向け取り組んでまいります。

 港湾の深夜早朝利用の推進につきましては、来年度からのモデル事業に先行して、12月1日から神戸港PC18において社会実験を開始しました。今回の社会実験は、より効率的な運営を図るため、取扱貨物を輸出貨物の搬入に限定し、PC18に隣接している共同デポでシャーシに積載したコンテナを平日24時間受け入れる体制をとることとしました。この社会実験を通じて、時間外利用についての個別具体的なニーズの把握や最適な運営方式の実証を行い、利用者からの意見も参考にしながら、利用者ニーズに対応した運営方式への見直しを検討していきたいと考えております。
 荷主企業の皆様におかれましては、現在ゲートが開いている時間が限られていることから、当日にターミナルへ搬入できなかった輸出貨物は、工場内の敷地、あるいは物流倉庫等に一旦仮置きし、翌日のゲートオープン時間以後にターミナルへ搬入していることが多いと聞いております。コンテナの仮置きには、用地代のみならず、保安等の管理コストや、荷役作業コストが発生することから、ゲートオープン時間の拡大により、当日中にターミナルへの搬入が可能となり、こうした仮置きコストの削減も期待されると考えております。荷主企業の皆様には、この機会に是非利用して頂き、自社の物流効率化の検討材料にして頂ければと思います。
 なお、利用にあたって追加料金は必要ありません。ただし、利用当日の16時までに予約が必要となりますのでご注意ください。社会実験の内容詳細につきましてはチラシをご覧ください。






以上


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