- C-TPATとは、官民が協力して、サプライ・チェ－ン及び国境での安全を強化するための官民共同イニシアティブである。
- C-TPATは、サプライチェーンの基本的所有者（輸入者、船会社、ブローカー、倉庫運営者、製造者）との緊密な協力を通じてのみ、税関は最高レベルの安全を提供できるとの認識に基づく。
- このイニシアティブを通して税関は、企業に対して、サプライチェーンに繋がる個々のビジネスパートナーにセキュリティ・ガイドラインを周知させ、安全確保努力の一体性を確保するよう要請することになる。
C－TPAT参加には何が必要か
先ずC-TPAT参加申請をする。参加者は以下を為すものとして誓約書に署名する。
- サプライチェーンのセキュリティについて、税関と貿易関係業界で共同で開発されたC-TPATセキュリティ・ガイドラインを用いて包括的な自己評価を実施すること。このガイドライン（関税局インターネット・ウェブ・サイトで入手可）では、次ぎの分野を含む。：手続上のセキュリティ、物理的セキュリテェイ、人員セキュリティ、教育・トレーニング、アクセス管理、積荷目録手続き、輸送セキュリティ。
- サプライチェーン・セキュリティ質問状を税関へ提出すること。
- C-TPATガイドラインに基づくサプライチェーンのセキュリティを強化するためのプログラムを開発し実施すること。
- サプライチェーンに繋がる他社へC-TPATガイドラインを周知させ、これら各社との関係の中でC-TPATガイドライン確立に向けた努力をすること。
C－TPAT参加によってどのようなベネフィットがあるか
C-TPATは、産業界がテロリズムとの戦いにおいて積極的な役割を担う機会を提供するものである。この初めてのワールドワイド・サプライ・チェーン・セキュリティ・イニシアティブに参加することにより、企業は、従業員、サプライヤー、顧客に対してより安全性の高いサプライ・チェーンを確保することになる。こうした本質的な安全上のベネフィットに加え、米国関税局は、C-TPAT参加者に対して以下のベネフィットを提供することもある。
- 検査回数を少なくする（国境での時間の短縮）
- 税関アカウントマネージャーの指定（Assigned Account Manager）（まだ指定されていない場合）。
- 現在、ローリスク輸入者と評価されている企業については、当該企業の全ての部門に対してローリスク輸入者取扱措置を拡大する。
- C-TPAT参加者リストの閲覧。
- 関税支払いなどのための口座決済手段使用の資格付与（例えば、月2回／月一回などの定期〆日払い）。（Account-based process）
どのような人がC－TPAT適格者となるか
- 関税局では、近い将来、貿易関係業界に幅広くC-TPAT参加を開放する計画である。C-TPATメンバーになれるのは、輸入者、船会社、ブローカー、倉庫運営者、製造者である。C-TPAT参加的確性と参加手続に関する最新の情報については、関税局ウェブサイトを参照されたい。
どのように申請するか
- 申請者は署名したアグリーメントを関税局に提出する。アグリーメントとは、C-TPATセキュリティ・ガイドラインを遵守することを誓約（コミットメント）するものである。
- 申請者は、またサプライチェーン・セキュリティー質問状を関税局に提出する。提出時期は上記アグリーメント提出と同時か、アグリーメント提出後一定機間内に提出する。
- 完全な申請指導書は、関税局ウェブサイトに掲載される。
どの時点からベネフィットを享受できるようになるか
- ローリスク輸入者については、C-TPATアグリーメントに署名して申請すると直ちにC-TPATに受理される。ローリスク輸入者はすでにリスク評価を受けているので、申請は速やかに処理され、ベネフィットは直ちに開始される。
- 他の企業については、関税局が、セキュリティと貿易コンプライアンスの両方を含めて企業のリスク評価を完了次第、ベネフィットが開始される。関税局は、サプライチェーン・セキュリティ質問状が申請された後、30－60日でリスク評価を終了する予定にしている。
C-TPATは今後どのように機能するのか
- 税関のアカウント・マネージャーは、C-TPATコミットメントを反映させるためのアカウント・アクション・プランの確立あるいはアップデートのための共同作業を開始するため、C-TPAT参加企業にコンタクトする。
- アクション・プランは、セキュリティ改善状況、C-TPATセキュリティ・ガイドラインに関するビジネス・パートナーへの周知状況、他社とのセキュリティ面でのリレーションシップ改善の確立状況を追跡する。
- C-TPATコミットメント遵守に違背があった場合、C-TPATベネフィットは停止されることになる。ベネフィットは、コンプライアンス及び／あるいはセキュリティにおける欠陥部分を修正した後、再開される。
C－TPATについてのより詳しい情報はどこで入手できるか
C-TPATに関する情報は、関税局のウェブサイトに掲載される。
（http://www.cbp.gov/）