南アフリカにおける貿易・投資上の問題点と要望
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本表の見方 |
16. 雇用 |
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経由団体※ |
問題点 |
問題点の内容、国際経済法上・二国間協定上の解釈 |
要望 |
準拠法、規則、運用 |
日商 |
(1) 就労ビザ発行・更新手続の遅延 | ・2014年5月より、入管法が改正されたが、運用面での変更が度々あり、計画通りのビザ取得が難しい。 また、ビザ申請には、南アフリカ内務省が外注している企業を通す必要があるが、個人ではアポ取りが困難のため、エージェントを通す必要があり、コスト・時間の両方に大きな負担がかかる。 |
・就労ビザのプロセスの最適化と緩和措置をお願いしたい。 | ・Immigration Act ・入管法 |
(参考) ・企業内転勤ビザの有効期間が2年から4年に延長された。 |
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日商 |
(2) BEE制度の厳格化 | ・Black Economic Empowerment制度が厳しく、新規参入の障壁が高い。また、BEEスコア獲得のために、多大なコストをかける必要がある。この影響により、有用な白人人材の海外流出が進んでおり、現地での人材確保が困難である。現状、逆アパルトヘイト状態となっている。 これに加え、現地からの調達率等も厳しく制限されているため、製造拠点の現地進出、プロジェクトへの参入障壁が高くなってきてしまっている。 |
・BEE制度の緩和と外国企業への優遇措置を求めて頂きたい。 | ・2013: Revised B-BBEE codes of Good Practice |
自動部品 |
(3) 人材不足 | ・現地従業員のManagerクラスから上の給与水準が比較的高い上に、能率やスキルレベルの平均も高くないため、高い間接費となっている。 | ・義務教育の拡充。 ・賃金上昇率の管理。 |
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日機輸 |
(4) 家族ビザ発給の遅延 | ・駐在員本人の就労ビザは比較的スムーズに発給されるが、帯同する家族へのビザ申請手続きが煩雑で、発給に時間がかかる。(3〜4ヶ月) | ・家族ビザ発給にかかる時間を短縮していただきたい。 | |
自動部品 |
(5) 高い賃金上昇率 | ・現場Workerは、算数等の基礎力が高くなく、病気休暇取得による休みも多い場合があり、生産性、能率も高いとは言えず、賃金も毎年上がり、結果的に直接人件費が毎年上昇している。 | ・義務教育の拡充。 ・賃金上昇率の管理。 |
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