インドにおける貿易・投資上の問題点と要望

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本表の見方
 
23. 諸制度・慣行・非能率な行政手続
経由団体※
問題点
問題点の内容、国際経済法上・二国間協定上の解釈
要望
準拠法、規則、運用
JEITA
日機輸
(1) 複雑で煩雑な行政手続 ・諸規制・手続において以下の問題がある。
−窓口が不明。
−決定プロセスが複雑、多すぎる。
−権限が規模により州政府であったり国であったりする。また、州での認可事項が国に預けられるなど権限が移る。
−承認に時間を要する。
−認可会議が月に1度、または会議が幹部の不在で飛んでしまうなど、日程のずれが頻繁に起こる。
−これらの手続きを行うためにコンサルタントを使う必要がある。
【対象となる規制・申請事項】
−環境申請
−環境NOC(concent to operate)
−建築申請
−BA(建物(建蔽率、トイレ、雄廃棄設備など))及び技術的安全性を国の基準に基づき確認するもの)
−消防、危険物使用申請と現場検査
−工場操業許可申請
−労働協約など労働問題を要望するための会社制度を定め登録するもの
・許認可プロセスをより明確化、単純化してほしい。
・許認可にかかる時間をもっと短縮してほしい。
・Para 4.7 Hand book of procedure (HBP) of Indian Foreign Trade Policy (FTP)
    (対応)
・インドの憲法は、国家が扱う事項を連邦政府と州政府及び連邦・州政府両方の管轄の3つに分け、連邦リスト、州リスト、競合リストを設けており、それぞれで適されるルールが異なる。インフラビジネスに関し、連邦リストでは外交関係、鉄道、高速道路、海運等、州リストでは土地、水、道路、橋等、競合リストでは財産の譲渡に関するもの、労働、労働福祉、電気等で適用されるルールが異なることがあることを留意してビジネスを行う必要がある。
JEITA
日機輸
(2) 工場設立・操業許認可の煩雑・遅延 ・操業許可に関する法令が細部に渡り、全てに実質的な交渉が必要(シャワー室、食堂座席数など非現実的な規程に関し当局との交渉に時間を要する)。 ・事業許認可制度、プロセスの改善。 ・BA(建築確認申請)
・CTO(運用許可取得)
日機輸
(3) 特異な印紙制度 ・インドの印紙はインドでしか購入できないスタンプペーパーに直接プリントする必要がある。国際契約の場合にインド側でしかプリントできず、速やかな署名取得に実務上のロスが生じている。 ・印紙は日本のように別途張り付けするなどの形式にしてほしい。
日機輸
(4) 複雑な入札制度 ・入札制度が複雑で、遅延が度重なり発生する。 ・入札の度重なる遅延を改善してほしい。
日機輸

(5) 複雑なライセンス制度 ・自動車リースビジネスにおいて、扱う商品(運転手付レンタカー等)やNBFC(Non-Banking Financial Company)といった業態によってそれぞれライセンスを求められる為、ニーズに応じた商品の導入や業容の展開が阻害されている。また、各種ライセンスの取得に際して手続きが複雑で時間を要するため、事業拡大の足枷となっている。 ・ライセンス制度の緩和・手続きの明確化。 ・RBI Act 1934
・Companies Act 2013
・Motor Vehicles Act 1988
 

※経由団体:各個社の意見がどの団体を経由して提出されたかを表したものであり、表示団体を代表する「主張」「総意」等を意味するものではありません。
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