タイにおける貿易・投資上の問題点と要望

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本表の見方
 
8. 投資受入機関の問題
経由団体※
問題点
問題点の内容、国際経済法上・二国間協定上の解釈
要望
準拠法、規則、運用
日機輸
日製紙
(1) BOI恩典での輸入・承認手続の遅延 ・BOI恩典付きの設備輸入には、申請からBOIの承認まで時間(実動30日以上)がかかる。そのため、BOIで承認されていない設備や部品は、BANK GURANTEEまたはキャッシュで関税、VATを一旦払い、後から還付というフローになっている。
Paperless Systemの運用開始により、一部の輸入品(治工具や金型など)は承認リードタイムが短縮された。
・電子化/簡素化してほしい。
・承認までのプロセスを迅速化して欲しい(30日以下)。
・設備輸入/関税還付手続きへのPaperless System導入。
・BOI恩典での輸入手続き運用
    (対応)
・2013年11月1日に始まった政治デモなどタイ政情不安の影響で、昨年末に任期切れとなった投資委員会(BOI)の委員の新たな任命に遅れ、BOIの新たな投資認可業務にも遅れが生じた。
・2014年6月7日、タイ国家平和秩序評議会(NCPO)、投資委員会(BOI)の新委員18名を任命、BOI認可プロジェクトの運用を加速化するべく、工場操業許可(Ror Ngor 4)取得までの審査期間を従前の90日から最短30日に短縮するよう工業省に指示。
・2015年3月9日、タイ投資委員会(BOI)は、投資促進政策の実効性を高めるべくBOI決定への不服申立て、関税上の恩典、投資政策の調整に関する各小委員会を新たに設置する通達(Notification 1/2558及びNotification 2/2558)を発行した。
    (改善)
・2014年6月7日、タイ投資委員会は、第1回会合を開催し、棚上げされていたBOI外国投資プロジェクト(自動車・鉄鋼・エレクトロニクス産業関連等)を承認。
日機輸
(2) BOI投資優遇策の関係当局間の連携不足 ・タイ国税局とBOI(タイ投資促進委員会)の解釈の違いに端を発し、BOIから優遇税制の適用を受けた事業の税務処理をめぐる法廷闘争で、結果的にNMBミネベアが敗訴し巨額の追徴課税となった問題で、同じくBOI認可企業として大きな危機感を抱く。投資奨励法の不備を指摘されながら、タイは関係当局間で擦り合わせをせず放置したままにし、結局約束を反故にしており、同国の投資奨励策に疑問を抱かざるをえない。 ・新制度を導入する際は、あらゆるケースを事前に想定し、生じうる諸問題に対して事前に関連当局と十分に調整すべき。 ・投資奨励法
日機輸

(3) 長期間を要するBOI廃却審査 ・BOI恩典を利用して輸入した部品や設備を不具合などの理由で返却輸出する場合、BOIの承認までに実働15日程度かかる。
・BOI恩典を利用した部品、設備等を廃却する場合のBOIの承認までの時間が実働30-45日かかる。
・電子化/簡素化してほしい。
・承認までのプロセスを迅速化して欲しい。
・Paperless System導入。

・電子化/簡素化してほしい。
・承認までのプロセスを迅速化して欲しい。
・Paperless System導入。
・BOI恩典での返却手続き運用
 

※経由団体:各個社の意見がどの団体を経由して提出されたかを表したものであり、表示団体を代表する「主張」「総意」等を意味するものではありません。
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