サウジアラビアにおける貿易・投資上の問題点と要望

<-BACK
本表の見方
 
8. 投資受入機関の問題
経由団体※
問題点
問題点の内容、国際経済法上・二国間協定上の解釈
要望
準拠法、規則、運用
日機輸
(1) 外資参入時(駐在事務所含む)の規制と手続きの煩雑さ ・外国企業の会社/事務所の設立には、サウジ総合投資庁(SAGIA)のライセンスが必要であるが、複雑な規制と煩雑な事務手続のため、取得に膨大な手間と時間がかかる。 ・規制/手続の簡素化。 ・Foreign Investment Law及び関連する各種Regulation(SAGIA, MOCI, Notary Public)
JEITA
日機輸
(2) 長期にわたるライセンス取得手続 ・SAGIAライセンスは、商業登記の有効期間と連動することから、実質営業許可の色彩の強いものであるが、ライセンスの有効期間が1年と短く、更新手続きに2ヶ月以上かかる煩雑なものであることから、外資の大きな負担となっていた。
2014年10月の新Regulationにより大きく改善し、一定の要件を満たした優良企業には、2年、3年、5年と複数年のライセンスを認められた。
・ライセンスの有効期間については更なる改善が望まれる。
・また、更新手続きは簡素化したが、一方でSAGIAによる査察が実施されることとなっており、この頻度と内容によっては大きな負担となることが懸念される。
日機輸

(3) 投資庁ライセンス ・規定が曖昧。ライセンス発行後6か月以内の活動開始が条件となっているが、活動開始の判定基準が明記されていない。入札に参加して受注活動するだけでは認定されなかったが、入札の参加資格を得る為にはライセンスが必要だった。
・罰則規定は公表されていない内規に基づいている。
・更新料が高額(Advanceカテゴリーで12,000米ドル/年)。
・基準の明確化。
・内規の公表。
・更新料の値下げ。
 

※経由団体:各個社の意見がどの団体を経由して提出されたかを表したものであり、表示団体を代表する「主張」「総意」等を意味するものではありません。
<-BACK
本表の見方