エジプトにおける貿易・投資上の問題点と要望
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本表の見方 |
9. 輸出入規制・関税・通関規制 |
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経由団体※ |
問題点 |
問題点の内容、国際経済法上・二国間協定上の解釈 |
要望 |
準拠法、規則、運用 |
日鉄連 |
(1) 輸入規制(輸入ライセンス制) | ・2016年1月16日、エジプト貿易・産業省は外国の工場および企業が、同省令指定に該当する品目をエジプト向けに輸出する場合、同工場・企業をエジプト輸出入管理公団に事前に登録することを義務付ける旨、公布。(HS72.13/72.14/72.15) 2016年3月16日、施行。 |
・2016年43号省令 |
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日化協 |
(2) 製造年月日規制 | ・納入製品は1ロットに限定されるため、生産数量の調整が煩雑、且つ、製造後6か月以内に現地到着が必要であり、受注確定からのスケジュールが非常にタイトとなる。 | ・化学品など科学的に安定性が証明されているものについては、適用除外として頂きたい。 | |
日機輸 |
(3) 通関業務 | ・ブランドを付したパーツの税関による検査がない。エジプトの現地生産の許可を得ている輸入者がドバイにて有名ブランドの商品を購入しドバイにて分解、パーツとして輸出し、完成品に対する高関税を回避している。さらに、当該輸入者は、内部パーツの一部(モータ等)を粗悪なものに変更した上で、エジプト国内で組み立てた後、日本製やマレーシア製を騙り販売を実施している。この結果、当社は不当に安く、粗悪な流入品に対して対応を迫られることになっている。 | ・ブランドが付された部品の輸入にあたり、ブランドオーナーの承諾を必要とするよう手続きを改定してほしい。 | |
日機輸 |
(4) 輸出入規制 | ・General Organization for Export and Import Control(GOEIC)に新工場登録を要求されており、この登録が完了するまで、輸入を制限される。登録には文書提出後、通産省からの承認を得るまで、約2ヶ月間待機しなければならない。 | ・新基準の適用基準と手続きの明確化を図ってほしい。 ・通産省においては、承認権限の委託を通じて承認に要する期間を短縮してほしい。 |
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日機輸 |
(5) 放射線検査義務 | ・2011年の東日本大震災以後、日本からの全輸入品への放射線検査が義務付けられている。当該検査対応に1−2週間の待機期間を有している。 | ・放射線検査を廃止してほしい。 | |
日機輸 |
(6) 関税分類の突然の変更 | ・税関による関税率変更が施行期間なしに変更されるため、当社は変更の都度、新関税率への対応と当局とのネゴシエーションを行う必要がある。本年度については、現地生産テレビのSKD(Semi Knock Down)パーツ関税が突然の変更となり、CKD(Complete Knock Down)への対応をせざるを得ない状況になっている。 | ・関税率変更の際に十分な施行期間を設けるようにしてほしい。 | |
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